「おじさん、発現がおじさん。」
「もうとっくにおじさんだっつーの。」
こう返ってきた。
薊は、あの日に言ったことはずっと覚えているのかもしれないが、今までそんな素振りも見せず、明るく振る舞ってきた。随分と笑顔の似合う美人になった。艶やかな髪は、洗濯物の白い衣類に、とてもよく映えていた。肩まで切り揃えたそれは、やはり三つ編みにしている。勿論、自分でやっていた。
朔と云えば、濃い茶色の髪は、長さと艶が増していた。伸びた髪は後ろで一つに結っている。優しげな顔立ちのまま成長した彼に、おじさんが一番喜んでいた。
ここ数十年、周りでは誰にも会わなかった。いるのは、小鳥や猪、熊。猫もたまに来たが、人間には会っていない。朔はふと、蒼と紗那を思い出した。あの日の緋は、鮮明に、目の裏に焼き付いている。手にしていた箸の手が止まる。
この様子に、おじさんが気付かない訳がなかった。しかし、何も言わない。それがおじさんの愛だった。
今回少ないですね、台詞(笑)
次はちゃんと会話します。どうしても説明を付け加えたくなるんですよね、性格上仕方がないです(¨;)笑
どうかこんな私にお付きあいください笑
発言のげんの字が違います(¨;)笑
誤字脱字、今までもこれからもあるかもしれませんが、生暖かい目で見守ってください…( ̄▽ ̄;)