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どしゃぶりのバス停で 15

「どうするの、美穂」
ぼーっとしてると、優里香が私の目の前にいた。
「どうするって、なにを?」
「伊藤君に決まってんじゃん。美穂、伊藤君のこと、好きなんでしょ?」
え…!
なんでそんなこと知ってるの??
「美穂バレバレなんだもん、あはは。親友ですもん、それぐらい見てりゃ気づくよ」
初めて優里香に、親友と言われた。
優里香は、私から離れていたわけではなかった。
私のことを見ていてくれてたんだ。
「で?告るの?」
「そんなことできるわけないじゃん…もしうまく行ったとして…そんなはずないけど…伊藤君を引き止めるだけだもん。」
「いいじゃん!遠距離恋愛って、なんかすごいじゃん!」
「他人事みたいに言わないでよ…」
「ごめん。がんばって。美穂のこと応援してたの。ずっと」
すごく嬉しかった。と、同時に、悲しくもなった。
告白しなければ、この気持ちは永遠に叶わない。
でも、そんな勇気ないし。
結局、話すこともなく3日が過ぎ、伊藤君の発つ日になった。

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