初めてキスをしたあの場所
ふざけて笑いあって帰った、夕日に照らされたあの道
手袋貸してくれたあの交差点
離れた時も、お互いを思って自転車を飛ばした帰り道
朝の道でも、君に会いたいと願った
朝も、夕方も、夜も
君と一緒に歩いた全ての景色
一つ一つ、通り過ぎるたび、目に映るたびに、そこであったひとつひとつがビー玉のように転がって
この景色を、君と見られなくなる日が来るなんて
ビー玉のひとつひとつを拾いながら、
拾ったものを胸の中にしまいながら、
なんの変化もない景色を、色付けてくれた君に感謝しながら
離れたくない気持ちを、整理しながら、
君と最後の日を。
伝えられなかった、大好きも、ありがとうも、間違った伝え方をした、自分の思いも。
今日、全部伝えられたらいい。君に、届けばいい。
君に、届いて欲しい。