『魔装図書館』
「おはようございます、ロウザ婦人。」
ユリはぼさぼさ頭で朝の挨拶をした。
「よく眠れたかしら?貴方の連れはよーく眠っている様だけれども。」
ロウザ婦人はそう言ってハーヴティーを一口飲んだ。
そこは『魔装図書館』。伝達の犠牲者【ロウザ婦人】のいる所。
そこには読まれることを強く望み、意思を持ってしまった本が集まっている。
その名を『魔装本』と言う。
魔装本は読まれることを強く望んでいるため、読んで貰えると嬉しくて読み手を字の通り『飲み込んで』しまう。
飲み込まれたら本の中の世界に行ける様である。
「ねぇユリ・ロトウ、貴方少しここに居なさいな。貴方の周りにおぞましい程の疲れと吐き気がする位の苦悩が見えるわ。」
その先をどう応えたかは、ユリは覚えていなかった。
To be continued #72『MIDIワンダーランド』
P.S.最近10年くらい前のポケモンを買ってきてやり直しています。ほんとに面白いわ、ポケモン。
後書きに書き忘れました。
ここからこの章の本編が始まります。