電話口の貴方の声は
たっぷりの甘さを含んで
泣き声をあげようものなら
角砂糖があと3つ
真綿の温もりが 電波を泳いで
心を包み込んでくれるから
それで漸く 呼吸の仕方を思い出すの
電話口の貴方の声は
たっぷりの甘さを含んで
泣き声をあげようものなら
角砂糖があと3つ
極上の安堵が 何時までも心に巣食って
心根を腐らせてしまうから
だからあんまり 手を伸ばしたくはないの
電話口の貴方の声は
たっぷりの甘さを含んで
泣き声をあげようものなら
角砂糖があと3つ
それは
特別な特別な 私の奥の手