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Ep.2 父の残したモノ ストーリー4:モルモット

そこから数年、この街ではあるゲームが流行の絶頂を迎えていた
ゲーム自体は昔からあったようだが...
そのゲームの名は...
『ゲートゲーム』


陵が高校3年生となった春、ゲートゲームが、学校でブームとなっていた
しかし、陵はゲームには消極的だった 「おい陵~!そろそろ始めろよ~。けっこう楽しいぜ?」
こんな風に誘われ始めたのが高2の冬
クラスで始めてないのは陵だけだった
今日もいつもと同じ
「やりにいこうぜ?楽しいって絶対」
「俺はそのゲームはやらない、ずっといってるだろ」
「でも、お前のロックシードなら勝ちまくれるって」
いつだったか...オルフェノクが襲ってきたので変身したら知らない間に、ロックシードの話が広まったのだ
「あれはそのためのやつじゃないって」
「チェ、釣れねぇの」
そのうち、陵はこのゲームと深く関わっていくことをまだ知らない...

そこから1週間後、半場引っ張られていく感じで、陵はゲートゲームを見ることとなった
友達のルール解説を適当に流しながら、別のことを考えていた
「父さんの言ってたことはこれか...」
ゲートゲーム...サク曰く境界破りの遊戯...
ロックシードを使い、クリーチャーを召喚して戦わせるというゲーム
サクはよく手を出すなと言っていた...

夕方、友達と別れて帰ろうとしていたとき、それがいた
「ふふふ...次はどれを試そうか...」
「おい!何をやってる!」
男は少女を掴みながら、薬品と針のようなものを刺そうとしていた
「なんだい?実験の邪魔をしないでもらえるかな?」
「やめろよ...!よくわからないが、そいつを離してやれよ!」
「あくまで邪魔するのか...じゃあいいよ...君もモルモットにしてあげる...」
男は、ベルトを装着した
「変身...!」
『テスカトルアームズ!キングの風格!爆炎の龍!』
見たことのないライダー...そして、本能的にひれ伏してしまう王の力がそこにあった...

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