『5日目壱』
丑三つ時、みゆりは目覚めた。
相変わらず百鬼夜行は続いている様だ。
ちんどんしゃん......ちきちきばんばん......
みゆりはついて行く事にした。
きつね、たぬき、かえる、へび。
様々な妖怪が動いている。
どれくらい歩いただろうか。
気がついたら佐奈伎湖の湖畔を歩いていた。
それでも百鬼夜行は続いている。
不思議なことに、みゆりには疲れが溜まっていなかった。
恐らく、もう30kmは歩いただろう。
気がついたら、佐奈伎大社春宮に着いていた。
春宮は中央に神楽殿がある。
妖怪はそこに集まっている様だ。
そこで音頭を取っていたのは。
数多の白蛇と、風麿であった。
瞬間、視界はブラックアウトした。
P.S.ちょっと続きます。