『6日目壱』
こんな日に。
こんな日に限って仕事がおかしい時間で終わった。
その時、寅七つ。
「ごめんなさいっ...!こんな時間っ...!」
「いいのですよ、それくらい重大なのです。」
風麿はいつものように微笑んで言った。
「疲れているようなので茶でも煎れて来ますね、少しお待ちください。」
みゆりは、床にへたれ込んだ。
机を挟んで風麿とみゆりは座った。
目の前には氷入りの蕎麦茶が置かれている。
蕎麦茶を一口飲んで風麿は口を開いた。
「それでは、始めに結論から申しましょう。」
「みゆりさん、一緒に暮らしませんか。」
その言葉は余りにも自然に、そしてフラットに、まるで滝が流れ落ち水飛沫が舞い踊る様に出た。
そして、みゆりの頭は文字通り【処理落ち】した。
P.S.今日も続きます。