『6日目参』
みゆりは仕事を早く切り上げ森矢邸へ向かった。
やはり厳かな雰囲気である。
「よく来てくれました、ようこそ。」
風麿はいつも通り迎え入れてくれた。
「さぁて、何でも聞いてください。何でも答えましょう。」
みゆりはゆっくりと口を開いた。
私が聞きたい事は五つあります。
一つ、何故私にそこまで良くしてくれるのか。
一つ、神見ると具体的に何が起こるのか。
一つ、何故一昨日私を此処へ連れ込めたのか。
一つ、神とは何なのか。
一つ、貴方の目的は何なのか。
以上です。
...カチリ...カチリ...カチリ...
時計の針は子の刻を示した。