『9日目弍』
20メートル.........11メートル......5メートル...2メートル.1メートル。
白い影はふわふわと近づいて来る。
近づくにつれそのカタチがハッキリと見えてきた。
やはりみゆりの記憶通りそのカタチはゴーストであった、シーツを被ったような。
ゴーストは近づくとみゆりを無い目でじろじろと見た。
じろじろ、じろじろ、じろじろ。
みゆりは息を殺して気づかれないように逃げられないようにしていた。
どれくらい経っただろうか。
体感ではもう小一時間経っていた。
そんな時、35メートル程度の距離から聞いたことのないコトバが聞こえてきた。
コトバが分からなかったが声は良く知っていた。
それは、風麿の声だった。
気がついたらゴーストは居なくなっていた。
P.S.もうちょい、たぶん。