夢を描くような夢。 水彩画が、 じわりとにじむような夜。 つまり、それは涙。 目をつむって、まん丸の月を見上げたら、絵の具がぽとりと頬をたたいた。 夜色、すうっと、おちる。 目を開けて、きらきらの星を眺めたら、君がおいでと手招きをした。 指先、だんだんと冷える。 耳打ちをして、波打ち際でおやすみ。