ひさかたの
雨に降られし 待つ君の
ながめ 麗し 時止まれよと
解説の様なことはあまりしない方がいいと思いつつ、少し触れさせてください。
まず、「ひさかたの」は、枕詞なので特に意味はありません。「ながめ」は、眺めと長雨で掛けた掛詞です。
訳をするとしたら、"雨のせいでこの街を出られず、止むのを待つ貴方のお姿はとても麗しくて、私は長い雨がこのまま止まなければいいのにと想うことです"とかでしょうか。
短歌!
素敵です。
百人一首に、美しい天女の姿を留めておきたいために風が吹いて帰り道を閉じてしまえ、なんて歌がある通り、和歌のやりとりで恋愛を進めた時代の人々の価値観や趣は心の底から惹かれるものがあります。
愛する人の美しい姿と、憂鬱な景色。
対照的なものの間にこそ生まれる、強く心を惹きつける何かってありますよね。
そんなもの、現代人の私には到底再現出来まい…と思っていましたがお見事です(偉そうですみません)。
先日レスをいただいた時にも思いながらお礼を忘れてしまっていたのですが、あなたの感性私大好きです。
追伸、
掛詞つかっちゃうなんてもうニクいですね
一緒に平安時代に戻りませんか?
長いレスをありがとうございます。とっても嬉しいです。
百人一首いいですよね。短歌って、五七五七七のあの限られた文字で伝えたいことを凝縮しなければならないじゃないですか。それがもどかしいようでいて、実は言わないからこそ伝わる事もあったりして。日本人のそういった文化がとても好きだし、大切にしたいと思いますね。いつか連歌をやってみたいです。
いいですね、平安時代。お誘いいただき光栄です。一緒に行っちゃいましょうよ!(笑)