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「人生のどん底だ」

そう思って雨に濡れながら帰ってきた。痛いくらいに手が寒かった。でももう痛いことすらどうでもいい。こんなんだったらもう生きてんのやめたいよって思った。高校の時と同じだ。そんな思いで帰ってきてなんとなくラジオつけたら、かりゆし58先生が来校してて、音楽が流れてた。こりゃどうにも諦められない。音楽がこれだけ俺を支えようとしてくれてるんだから、少しだけ寄りかかってみる。もう今更他人に何かを求めるつもりはないけど、音楽っていう俺の最後の仲間だけは信じてみる。

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