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無題

溜池に ぽつんと雫が落ちて
拡がる波紋の方程式を
君は嬉しそうに語ってくれた

淀みなく流れる記号たちに
愉しげに頷いた私は そのくせ
一欠片だって理解出来ていなかったけれど
そんなこと ちっとも問題じゃなかった

貴方が楽しげに笑っていて
私が幸せを噛み締めている

そんな光景が溜池のほとりにあって
そこが楽園でなかったと
どうしてそんなことが言えるでしょうか

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  • 「拡がる波紋の方程式」という表現、それを汲んだ「淀みなく流れる記号たち」という表現がとても好きです。
    そっと目を閉じて浸りたくなるようで、最後になんだか切なくなってしまいました。

  • はんなりボンバー さん

    レスありがとうございます。
    気に入っていただけたようで嬉しいです。
    方程式と記号たちの関係性を
    私は特に意識していなかったのですけれど
    言われてみると確かに繋がりますね。
    新しい解釈を加えて下さって
    ありがとうございます。