なんとなく歩いている途中、朔が尋ねる。
「どうして僕の居場所が分かった?」
蒼は、なんだ急に、とでも言いたいような顔をする。
「あそこには、今まで誰も来たことがなかったんだ。だのに、蒼だけが来れるだなんて――。」
「朔、家からでていないのか?」
驚く蒼は続ける。
「朔と薊を捜している途中、沢山転がっていたぞ。
首の無い人間が。」
朔は顔をしかめて問う。
「どう云うことだ…?」
「だから、人間は訪れてはいたんだ。だが阻まれた。――今だから繋がった。朔も分かっただろ。」
薊の持ち出した大鎌にこびりついていた血。頭から離れない。薊は、普通なかんかじゃなかった。平静を装ってすらいなかったのだ。
薊は、鬼だった。
「薊っ…!」
呟く蒼の肩を叩く蒼。指差す先には――。
「またか。」
近づき手を合わせる。そして蒼は、遺体が身に付けているものを手に取ってみる。手懸かりもないが、高い確率で犯行に及んだのは薊だろう。もう一度手を合わせ、その場を去ろうとした瞬間だった。
レスありがとうございました!雪国ならではのエピソードを語らせていただきました(笑)ピーターパンさんのこの小説読ませて頂いてます!面白いので次が楽しみです(♡˙˘˙♡)
レスありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。この話からは季節感がまるで感じられないので、雪を出してみるのもいいかななんて、星乃歌さんのポエムを見て思ってしまいました。もしかしたら参考にさせていただくかもしれません。その時はよろしくお願いします(笑)
追伸≫
下から七行目。もう見つけてしまった人もいるかもしれませんが、とてもおかしな文章になっています。正しくは、「呟く朔の肩を叩く蒼。」です(・・;)失礼致しました。
血のついた大鎌は、序章の参拾か、最終話で出てきたものですね。
序章から全部一気に読んでしまいました〜( ´ ▽ ` )ノ
凄いですね〜とっても面白いです(^^)
頑張って書き続けていってほしいと願ってます
熊の置物さん≫
レスありがとうございます。そして、すべて読んでくださったのですね!とても嬉しいです。
書き続けます。最後までお付き合いくださいね。