「誰だい、あんた達は。」
訝しげな顔、不信な眼。自分に向けられたものと思うと、胸に、針で刺されたような、ちくりとした痛みが走った。
「あんた達、鬼じゃないだろうね!?」
声の大きさ、憤り、怒り、悲しみ、不安、恐れ――一つの台詞から読み取れる幾つもの感情に、敏感に反応したのは蒼だ。
「いえ、人間です。」
すると、明らかにほっとした様子で。…何があったのだろう。
そこで生まれた一つの疑惑。――この村も、鬼と人間の間に摩擦が生じたのだろうか。それも、鬼に優勢な形で。
人間と鬼は、外見による区別は特に無い。"力"が出るか出ないか、だ。ただそれが、あまりにも大きすぎる違いと云うだけで。
蒼は人間で、その言葉に嘘、偽りは無い。しかし、朔の正体が露見するのも、時間の問題かも知れない。朔が鬼だと云う事実を、蒼一人しか知らないのが幸いである。
追伸≫
いつだかの私がプレイバックしましたね。台詞が三つ…。はい(笑)
話題は変わって、"鬼"についてです。鬼とは、角のはえた妖怪のイメージが強いかと思いますが、それとは違うのです。日本人とアメリカ人のようなもので、本質は同じなんですよ。喩えが意味不明ですね。質問があったら受け受けます。