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ファヴァー魔法図書館 #3

どれくらい連れ去られているだろうか。
ざっと一天文単位程度か、と少女は思った。

「ねぇ、知識、私はどこへ連れていかれるの?」
「『ミコト』少なくとも私達はそう呼んでいる処。」
そもそも此処はどこだろう。
少女には検討もつかない。
わかっている事は、ただ本棚がまるで一つのギャラクシーを形成するかの如く歪かつ幾何学的に無限の広がりを持っている、という事だけだった。

そもそも広さはどれくらいなのだろう。
少女は計算で求めてみようと思った。
計算するには何が必要か、それはデータである。
そのために知識に少しだけ待っていてと言って休んで貰った。

データは本である。
本を見るとすべて、
①タイトルはすべて8文字である
②1ページには450の文字がある
③その文字はアルファベットのどれかであり、26個のうちどれかが当て嵌る
④本はすべて2675ページで終わる
⑤一つの本棚に考えられるすべての本が入っている
⑥ほかの本棚も同様だが本の並びが違う

ここまでデータを集めたが少女は途端に面倒くさくなった。
すぐに知識と共にその場を去った。

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  • P.S.やぁ、語り手かも知れない。
    さて、ここでは計算でこのファヴァー魔法図書館の少なくとも本のある領域の広さを予想する事ができます。
    計算式は、
    (26^8×26^450×2675)^(26^8×26^450×2675)
    ですかね(文系なんであっているかわかりません)。
    計算するってレベルじゃねーぞ!!
    って位の計算式ですね、ほんとに面倒くさい。
    PCにも手を上げられました。
    さて、これを計算する猛者は現れるかな。
    (まぁ、もしこの計算を手でやるとするならば一生を捧げる事になりますが。)