空は曇天。鈍色の雲が重たそうに山に被さる。その様子を見ていた凜は、子供ながら考えた。信乃を一一母を、独りにしてあげようと。
「お兄ちゃん、ぼく、村を案内してあげるよ。」
凜だって辛いはずなのに。泣きたいだろうに。
朔は、胸が締め付けられる想いだった。固く握られた小さな手からは、握っているはずなのに何かがこぼれ落ちそうな、そんな不安にかられる。
「…お願い。」
不意にこぼれたその声は、凜への返答なんかじゃなかった。
追伸>>
凜君、年齢不詳ですね。いや、不詳ではないのですが、年相応でないというか。
もっと子供を子供らしく描きたいです。遊ばせてあげないと、さっくんや蒼兄みたいなのが出来上がりますね。
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凜君、年齢不詳ですね。いや、不詳ではないのですが、年相応でないというか。
もっと子供を子供らしく描きたいです。遊ばせてあげないと、さっくんや蒼兄みたいなのが出来上がりますね。