5年前のあの日、僕は中学1年生でした。
船に揺られてるような大きな横揺れ、
机の下へ潜って、その時隣の女子が
「怖い…」と言いながら震えてたこと、
理科室の水槽の水が外へ飛び出してたこと、
揺れがおさまり雪が舞う校庭へ避難したこと、
その後教室へ戻り先生がつけたテレビに
映った映像に言葉をなくしたことなど
今でも鮮明に覚えています。
あの日からの5年間。
たしかに報道の内容や人々の思ってることに
変化が起きてきていると感じます。
今晩の放送を聞いていても
たくさんのことを考えました。
大きな被害を
実際に目の当たりにした人とそうでない人で
たしかに思うことや考えることは違う。
分かろうとしても分かり合えない
大きな見えない壁のようなものもある。
忘れちゃいけないと思う人や
忘れたくても忘れられない人
いろんな人がいる。
でもいろんな人がいるそんな中でも
みんな共通して言える大事なことは
“同じ悲しみを繰り返してはならない”
ということだと僕は考えます。
1億人いたら1億人全員に
あの日のことを想い出して決して忘れるな!
と言う必要は無いのかなと思います。
忘れたらダメだと思う人もいれば
辛いから思い出したくないって
思ってる人もいます。
だから全員が無理して想い出す必要はない。
だけど、あの日のことを
無かったかのように忘れて、
また同じような災害が起きた時に
同じことを繰り返してしまうのは、
それは違うと思います。
あの日のことを忘れないなら忘れない、
想い出さないなら想い出さない。
それはそれぞれの自由です。
でもあの日のことは事実として受け止めて
教訓とし、これからに繋げていく。
もう二度と同じ悲しみを繰り返さない。
その為にそれぞれができることを考え、
行動に移すことが大事なのかなと思います。