「今日は3月11日だ。」 はっと気づいたときにどうしようもないほどの罪悪感が湧いた。 小学生3年生だった当時、揺れる机の中に入って、隣の席の男の子と「私たち死ぬのかもね」って話したことははっきり覚えてる。 津波の映像もあまりにも衝撃的で覚えてる。 覚えていたのに、その記憶にはもう感情がなくて、ただの映像として私の中で再生されるだけだった。 そんな自分が怖くて、黙祷の時に考えた時に、やっとすべて思い出して、鳥肌がたった。 忘れるのが怖い。