5年前のわたしはただただ学校が嫌いで。地震が起きた瞬間「今日は早く帰れるかな」とか、そんなことをぼんやり考えてた。だから家のテレビから流れる映像に言葉を失ったんだ。
先日福島出身の友人と遊びに出かけました。ドトールで互いの地元の写真を見せ合いながら、色んな話をしました。すると彼女のふとした言葉の端に震災の影が見えてきて、急に現実に引き戻されたような気分になりました。同情だとか、怒りだとか、悲しみだとか、そういうんじゃない。だってわたしは経験していないから。ただ「震災が起こったという事実」を突きつけられた瞬間でした。
あの出来事を忘れてしまうのも、覚えているのも、たぶんどっちも防衛本能。きっと両方正しくて間違いだ。彼らに手向ける言葉が見つからないから、手を合わせるだけなんて、卑怯かもしれない。だけどそれが精一杯だった。
今日1日がひどく静かに感じられたのは、雨のせいだけだろうか。