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3月のあの日。

3月のあの日。私は小3でした。
ランドセルを背負って、帰ろうとした時のあの揺れは今でも覚えています。
その時は何にも分かんなかったし、知ろうともしなかった。
でも、5年たって、中二になった今ならわかる。
恐ろしさが分かる。大切の人を失うつらさが分かる。
何より、今ここにいる、私や私の周りにいる人、みんなの存在の大切さがわかる。
三月のあの日、私は失うものはなかったって思ってた。
でも、亡くなった同じ10代の事を思うと、大切なものを失ったなって気づく。
だからこそ私は、前を向いて、一生懸命生きる。
誰かの分まで生きる。悔いのないように生きる。
まだ復興が進んでいない東北。
なのになんで大人はもめているんだ。そんな場合でないだろう。
だから、10代の私にでも出来ることをしたい。
それは、伝える事。語り続ける事。
まだ進んでいない。でも、これから進めばいい。未来に向かって進めばいい。
私はこの手で、小さな何かをつかむ。
それが、大きな何かにかわると信じて。

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