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無題

隠し味は一滴の蜂蜜
繊細な味覚の君は
花香の鋭さが苦手だから

君の初めてのケーキを食べた日から
馬鹿みたいに何度も何度も
紅茶の淹れ方ばかりを覚えた
そんなこと きっと君は知らないね

お揃いのカップにミルクを半分
濃い目に仕上げたノンフレイバーと
たっぷりの愛情を縁まで満たすの
そしたら君は馬鹿って呆れるけど
零さないように そっと唇を寄せるんだ

その顔が見たくてしてるだなんて
言ったら君は馬鹿って怒って
暫くケーキを お預けにされるから
それは秘密にして 今日も

君が大好きで大好きな
ほんのり甘いミルクティーを

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