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ファヴァー魔法図書館 #8

「......むにゃ...うんにゃ.........。
...........着いたの?..................知識?」
はるか遠くから流れてくる摩天楼の光は少女の透き通った肌に優しく吸い込まれて行く。
知識はその光を懐しそうに眺めながら少女の質問に応えた。
「ああ、そうだよ。
ここがミコト、『魔法都市ミコト』だよ。」

魔法都市の光は黄昏というのが一番似合う色をしている。
絶えず流れ、絶えず消滅している、
まるで淘汰されていく生命の様に。

暫く時間が流れた。
光の波が一周した辺りで知識は口を開いた。
「ねぇ、大事なことを言うよ。
ここから先は私は付いていけない、と言うか付いていってはいけないんだ。
君はこれから、この街にいる【ユリ・ロトウ】という魔法使いに会いにいかなければならない。
彼女は君の願いをきっと叶えてくれる。
さぁ、いってらっしゃい。心配しなくてもいいよ。」
少女にとってこの話は余りにも理不尽だが、不思議と少女はそう思わなかった。

大丈夫だと思った。

思っただけだが。

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  • 最寄り駅からの帰り道は一人寂しいのでテキトウに即興曲を使って歌っています。
    曲の出来はさることながら歌詞が酷い笑
    うん、歌詞が酷い。
    実在しない言語を多用して多用して歌としてはもう雰囲気ぶち壊し続ける様な体たらくです。
    なんでこんな物を作ってしまったのだろう。
    切実に思います。