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卒業式後

3月10日に卒業式でした
僕の担任は前日リハーサルで卒業式で泣かないと言っていました。そして当日、たしかに卒業式では泣かず、最後のホームルームを迎えました。そこでは、「卒業にあたって、自分が卒業したいこと」を発表するのですが、僕の友人が「自分を嫌いな自分」から卒業したいという発表をしました。そこで初めて、担任が涙を見せました。
その後、担任が平日ほぼ毎日出していた学級通信の最後の1枚が配られ、音読が始まりました(普段は配りっぱなし)。
「皆がここを離れていった後、先生はこの1年を総括し、皆のような集団を作るにはどうしたらいいかをまとめ、次に受け持つ生徒達の参考にします。そして、その作業が終わった後、先生は心にくっついた皆を、少しずつはがして行きます。少しずつ、皆を消去していきます。皆がこれからに色んな不安を抱えているように、先生も怖いのです。でも、振り返ってはいけないのです。だから、皆も中学校に帰ってきてはいけません。それも先生の愛だと思ってください。それでもどうしても困って立ちいかなくなったら、会いに来てください。先生はいつでもここにいます。
最後にもう一つお願いがあります。先生は20年くらい教員をやっていて、教え子を2人亡くしました。1人は悪性リンパ腫、1人は交通事故。そうした時に再開するのが、先生は一番辛いんです。絶対に、死んではいけません。お父さんお母さん、先生より、先に死んではいけません。死なないでください。また5年後(成人式)、元気な姿を見せてください」

長文ごめんなさい。ただ、僕は涙が止まりませんでした。先生の涙も止まることはありませんでした。一生大切にしようと思った言葉でした。改めて、時間を、自分を、人を大切にしようと思いました。

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