僕は今年の一月に弟が倒れてから泣くことが増えたような気はするのですが、一番泣いたのは弟の卒業式でした。
弟は、今は意識はあるのですが、今はまだ話すことと食べること、そして自分の力で動くことが難しくて、今は僕たち家族とは、文字を書いたボードで意思疎通をしている状態です。
そんな彼が、今年の三月に卒業する、自分の中学校の卒業式に出たいと言ってきました。
彼は外に出られる状態ではなかったので、彼の中学の卒業式には出られなかったのですが、お医者様が病院で卒業式ができるように取り計らって下さいました。
僕も写真を撮る係として式に出席しました。
式に出て、とても驚きました。
僕の弟の担任の先生や学年主任の先生、校長先生が来ていらっしゃっていて、また同じ階の患者さんたちや、さらに看護師さんたちまで集まって、僕の弟だけのために卒業式を病院のフロアで行って下さいました。
思い出しただけで、目頭があつくなる光景でした。今もちょっと泣いています(笑)
僕も弟も、あの光景は、一生涯忘れないと思います。
僕は、弟や、この書き込みを見ている皆さんに、『どんな状況でもあなたを愛してくれる人は絶対にいるよ。だからその人をどうか大事にしてあげてね』と、声を大にして伝えたいです。
今までこの長い駄文に付き合って下さりありがとうございました。私も、弟も心配いりませんので、行く先を温かく見守って下さったら幸いです。