昨日の授業で『合格発表に行ったら友達は受かってて自分だけ落ちてた』というお話をしてくれた生徒さんがいたけれど。思い出したら、自分も似たような経験があって。高校の合格発表。結果を見に高校に行ったら、たまたま同じ中学校の子が2人いて。3人で結果を待った。そしたら私だけ受かっちゃって、その2人は不合格だった。2人とも号泣よ、親御さんの胸に抱えられて。私はその場にいられなくなって、逃げるように書類を受け取りに行った。あのときの感情のぐちゃぐちゃな具合といったらもう。そんなときに、昨日の生徒さんのエピソードのようなことができればよかったんだけれど、当時の私にはそれができなかった。まだまだ未熟だったんだな、今思えば。そして涙が出るほど、本気で悔しがるほど、そこを目指してきたんだな、そう思う。そして教頭のさっきの話。本当に努力を積んできたからこそ、言葉にならないほどの悔しさやら不甲斐なさやら、そういうものが浮かんできたんだと思う。努力しなければ、そんな感情は浮かんでこないもの。春が来る、それぞれの春が来る。各々の道を進む。全員が全員、納得のいく結果ではないかもしれない。でも春だから、一歩でも進もう。