そうして続ける。
「アンタ見たとこ、誰かを手にかけたことは無さそうだ。」
「…はい。」
「そのまま、誰も殺めるんじゃないよ。その手を汚しちゃァならない。こんなに悲しいことは無いんだから。」
伏せた目に、長いまつげが降りる。
差し込んだ光と風。そよ風というのに相応しいそれは、春をかもし出させる程暖かい割には、一瞬で空気を凍らせてしまうような冷たさをも持っていたように感じた。
追伸≫
私事ですが…小5の頃に書いていた物語が出てきまして。ちょっと読み返してみたのですが、恥ずかしすぎて心臓が異常な動きをしておりました。
なんだってあのような物が未だに残り、今さら出てきたのでしょうか。これも、今別の物語を書いていることに関係した、何かの巡り合わせなのかも知れません。そう思って、11冊ものノートを読み返しております。…それにしても恥ずかしいなー*v.v