「なにかあったら連絡しな」
そんな言葉と共に、貴方の連絡先を貰えた。
(いつか、いつか貰えたら)
そんな風に夢みてたけど、尋ねる勇気なんて全くなかった。
「あれ、おまえ俺の番号知ってるっけ?」
まさか貴方から聞いてもらえるなんて、驚きと嬉しさで一杯でした。
新しい生活が始まる貴方と、過去に囚われてしまった私。
貴方に連絡するのが許される『なにか』って何ですか?
私にとっての『なにか』と、貴方のとっての『なにか』は同じものですか?
きっと私から連絡することはできないけれど。
貴方の連絡先があるだけで
貴方の声をいつでも聴ける、そう想うだけで
前を向ける気がする、頑張れる気がする。
願わくば、いつか嬉しい報告のために貴方に連絡することができますように。