はっと目を開けたとき、 君と目があったので。 金魚が、瓶の中、ゆらゆら揺れ泳ぐさまを、 ただ見ていたいので。 夏なのだと、思いました。 ふとした瞬間に、また君を思うので。 鳴らない風鈴を、手を伸ばして、りんと鳴らしたくなるので。 これは恋ですかと、誰かに問うのです。