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さよならの裾を、

頬が熱を持った理由は、
貴方と目が合ったからだけじゃない。

視線の先を追っても、
貴方の世界にわたしはきっと居ないから、
これで終わりにするの。

待ってなんて、
裾を引けるような距離に居ないで。

追いかけたくなっても、
睫毛の先が少し濡れても、
それでもこの先に貴方はきっと居ないから、

さよならを摘まんで、
言葉の端々に色が付くような、
この想いに手を振るわたしに、

どうか貴方は背を向けて歩いて。

  • あなたの明日が晴れますように。
  • さよなら、
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