「ねえ、一つ言いたいことがあるんだ。」
ユリは口を開く。
ユリ自身もこうするつもりは無かった、出来ればこれは回避したかった、けれど回避する事はユリにとって困難な事であった。
「ごめんなさい、ボクはどうも君の力になれそうにない。」
少女は何故か残念とは思わなかった。
それどころか「出来なくて当然」という感情さえ湧きつつあった。
何故なのか、少女にも解らなかった。
「でも、いつか......できるかもしれないからさ。
ボク......頑張るからさ......。」
少女にはユリがとても愛おしく思えた。
この感情が何処から沸き上がってくるのかはやはり少女には解らないのだが。
少女はこう声をかけた。
「ユリ、人生は長いのよ?」
「これまでも、たぶんこれからも。」
第二章『魔道書の魔女と摩天楼の灯り』完
はじめに、
誰の目から見ても中途半端な終わらせ方をしてごめんなさい。
僕の中ではこうするのは何の違和感も無いのですが、やっぱ客観視してみると少し中途半端なのでね。
でも......まぁ、安心して。
それを置いて。
この休日で諏訪に行ってきました。
いやー御柱祭は凄いですね。
人を見るなら御柱祭という言葉はそれを的確に表している言葉だと思います。
勇猛果敢なその姿、その圧倒的信仰心。
正 に 恐 悦 至 極