雨のち曇り、 街をを丸洗いした雨雲が、 雲だけを置いていった。 花曇りね、なんて君がふわり笑うから その透明な頬をほのかに染め上げる季節は、 君の為に来るのだと そう思わずにはいられない僕を、 桜の蕾が笑った気がした。