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鬼ノ業~本章(弐拾陸)

「この村の岡っ引きは何人?」
「人間二人、鬼二人。それぞれ東西を治めている。村長がいるとはいえ、治めてンのはそいつ等だ。アタシの家が丁度真ん中。此処は西だから――」
「鬼、というわけか。…了解。此処にいて、蒼が危ない。」
駆けていった朔の後ろ姿を見て、困ったように微笑んだ。
「アタシの出る幕は無さそうだねェ…。」

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