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鬼ノ業~本章(弐拾漆)

「蒼、足!」
跳ぶ蒼の背に背をぶつける。
「姐さんは?」
「大丈夫。怪我は?」
「無し。――近距離戦に持ち込む。」
「平気?」
まるでしゃぼん玉を追いかける子供のよう。不適に笑うと、
「武術をたたきこまれてるんでねぇ…反撃だ。」
互いに体重を背に込め、反動で前に駆ける。朔は東の雑木林、蒼は西の廃屋を目指して。

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