「それで、なんでこんなことしたのかな」無駄と知りつつも訊いてみる。やっぱり君は答えない。 さっきからライターをカチカチしながら時折炎を眺めてる。まぁ、べつに問い質したいわけじゃ無いからいいけど。火遊びはやめたほうがいいよ。 いわないけど。察したように君はこっちを向く。 「それでも、今回のことはみんなのチカラさ!」 その言葉に君は笑う。ヘタな冗談に無理につきあったような、乾いた笑みだった。 そろそろ帰ろうかな。用事も済んだし、いい加減眠い。 でも、今夜は眠れそうにない。