明日も容赦なく襲いくる暗闇 四月にしてはやけに寒い夜 解るとは言わないよ それでも 震えるあなたの手を暖めようとする誰かがいる 蹲る瓦礫の上で立ち上がろうとする誰かがいる 星空の下 産声をあげた子供 そこが不幸のどん底だといい あとは幸せになるだけだから 汚れた頬がそれほど美しく光ることを きっとぼくは忘れない