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皆さんけしからんですね。

 夏休みと云えば、夜更かし、寝坊する事が多い時期ですが、僕は時々早起きをして彼女を迎えに行きました。彼女に会えるのは、夏の間だけなのです。家に招く事も有れば、外に連れて行く事も有ります。
 家に招いた時は大抵、涼しい所で待っていて貰います。それでも彼女は、いつも火照った様に赤い身体で、僕らは言葉を交わさずに彼女の肌を優しく撫でて頃合いを見るのです。
 そろそろかな、と思うと準備を整え、冷たい水で洗われた彼女にゆっくりと僕がかぶりつくと直ぐに汁が溢れてきました。服を汚さない様に、微かに音を立ててそれを啜ります。青く甘酸っぱい味がします。僕はお互いがそう求めるままに、最後まで静かに味わい尽くしました。
 終わったあと、僕は彼女に「御馳走様」と言って別れを告げるのです。

 ……今年の近所の直売トマトも良い出来だったのでこちらにレビューを書いて置きます。因みに僕は万年座禅組です。

  • けしからん
  • 一応文芸部の人。(^_^;ゞナンカゴメンナサイ
  • トマトが病的に好きです
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