今日でぴったり1年で、私にとってはけっこう大きな節目でして、
君と別れた日は今日と違って晴れてたな。
あの日から変わった私は、今じゃコンクリをローファーで叩いてる。
君はさくらじゃないものを見ていると信じているよ。
バスも乗れるよ。作り笑いも上手くなったよ。
でも、涙脆くなっちゃってさ、まいっちゃうよね。
尖った風が丸くなって、春風を私にも運んできて、
どこからの風か、君からの風かと、尋ねてみても君の香りは芳わない。
星なんて見えやしないと言われたこの都会、見えないわけでは無いみたい。
ただ、唯一見えないものは君だけなんだよ。笑ってよ。
あの日から変わったつもりだったのに、未だに歌を間違えるし。
君はもう、間違えたりしないんだろうな。
人混みだって歩ける、コンクリの上でも歩ける。
それでも体はやっぱりボロボロだよ。笑っちゃうよね。
大きな声で叫べなくなって、春風に連れて行かれそうさ。
どんなに君の名を叫んでも届かない歌を、
やっぱり私は間違える。
青い空は私に自由を、暗い雲は罪の重さを教える。
涙を流して「綺麗だ」とだれかが言った、それが救いだ。
作り笑いが上手になっても、ローファーを上手く鳴らせても
人混みで肩をぶつけて涙を流しボロボロになったとしても、
私だって、私だって、私なりに歌えるよ。歌えるよ。
立ち止まった時が私の記憶と私の声を、動かしてる。
どんなに間違っても、きっと君に届いて、
君は笑ってくれるはず。