誰にでも、怨みつらみはあるものさ
連続する一行の詩のように、夢はぶつ切りで続いていた
欲望は、朝日が世界を犯すように
呟いた何気ない怒気、その意図を、汲まなくて良いよ。
目を覚まして、恋をしたら、明け方で
夜があんなにも濃密だったなんて
あたたかさが、あんなに恐ろしかったなんて
逃げて逃げて逃げきって
次の夜の透明な裾を、掴め
当たり障りのない不幸、僕らの喉元に然り気無く
忍び寄ってきたら、見えないように、遠い遠い名を呼ぼう
逃げて逃げて逃げきって
淡い紅い声が吐き出る。あの人は往く道の端を折る。
そうだろう、そうだろうとも
遠い遠い君の姿だけを見ていたかった
いつか、別の世界で目覚めるように