0

逃げて逃げて逃げきって

誰にでも、怨みつらみはあるものさ

連続する一行の詩のように、夢はぶつ切りで続いていた

欲望は、朝日が世界を犯すように

呟いた何気ない怒気、その意図を、汲まなくて良いよ。

目を覚まして、恋をしたら、明け方で

夜があんなにも濃密だったなんて

あたたかさが、あんなに恐ろしかったなんて

逃げて逃げて逃げきって

次の夜の透明な裾を、掴め

当たり障りのない不幸、僕らの喉元に然り気無く

忍び寄ってきたら、見えないように、遠い遠い名を呼ぼう

逃げて逃げて逃げきって

淡い紅い声が吐き出る。あの人は往く道の端を折る。

そうだろう、そうだろうとも

遠い遠い君の姿だけを見ていたかった

いつか、別の世界で目覚めるように

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。