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無題

平気なふりをしていたらいつかほんとうに平気になるんだと思っていた。わたしがわたしでいることがむつかしいみたいに、あなたがあなたを生きることもむつかしいんだって、きっとわかっている。わかっている。誰にも会いたくないと泣いている。情けない自分は日に日にずるくなってゆく。卑怯者、と叫ぶ声がする。逃げるつもりか、とささやく声がする。ぜんぶ聞き覚えがあるからまた、逃げる。ほっといてくれなんて幼稚で言えない。かっこつける理由はわからない。やりたいこともやらなければならないことも捨てたつもりで握りしめている。明日が来なければいいのにと、未来があることを心のどこでも疑わずに祈っている。たとえば、いま。わたしをどこでもない何処かへ連れ去ってくれたら、あなたはわたしの、愛すべきひとだわ。偉い先生の人生の指南書なんかより、薄っぺらい三流ファンタジーのほうが、よっぽどいいわ。

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  • 何処か遠くへ連れて行ってもらいたいと、心から思う時があります。他人任せかもしれないですが、「助けて」とか「逃げる」ことが出来ない。格好つけているのか、なんなのかよくわからないですが…。はなとらさんと同じですね。
    とっても偉くて権威ある書物や説教なんか聞いてるよりもずっと愛してる人や大切な言葉、それらが重要な気がします。
    明日が来なくて良い、来ないでほしい。そのくせ、明日がないとしたら今、僕は何をしたら良いのか分からなくなる。
    やるせないですよね。まるで夏休み明けの海をじっとりした眼で見てるみたいな。
    ありがとうございます。なんだか安心したというか…良かったです。根詰め過ぎないで下さいね。はなとらさんのポエム、大好きなので。
    拙くてとても長いレス、すみません。