つま先であしたをつつく 呼び慣れた過去とおなじこと すべてに涙を溶かして どうか きみが眠れますように、と 雨のおとにやすらぎ ガラス一枚隔てた向こうで だれかが 傘を捨てたんだ コンクリートの壁のらくがきは 罪だけしか持っていないの? そして夜が走りだした タオルケットを抱きしめる 見えない星がはじける 世界が きみにやさしくありますように、と つま先であしたをつついた