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無題

君の微笑みは何時だって
噎せ返る程の偽りに満ちて
だけど そんなこと構いやしなかった
昨日の夜
真っ白いネオンに曝されるまで

昨日の夜
飽きるほど繰り返した待ち合わせの
慣習通り君が遅刻する1時間の間に
僕の目は醒めてしまった

解れた夢の中
最後の角から駆け出す君の荒い呼気
その態とらしさに急に嫌気が差してしまって
発作的に薬指の枷を投げ捨てた

側溝に落ちていったシルバーを
驚いたふりで目で追って
それから たっぷりの間の後
くしゃりと歪んだ君の顔は
息を呑むほど素晴らしかったけれど
やっぱり それは本物には程遠かった

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