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幻想仮面倭伝 古墳編 エピソード2

後のヤマトタケル...生名「タケル」と名付けられたその子はすくすくと育った
彼が7歳となった時、すべてが始まった...

銅鏡が爆発した...いや、正確には内側から
人が駆けつけたとき、銅鏡の前に見慣れぬ外套を纏った人が倒れていた
名を神崎 士郎、彼はほとんどの記憶を失っていた
覚えていたことといえば妹(らしい)の名前、ミラーワールドという単語、そして13個のカードデッキの生成方法...
どれもこの世界では理解されなかった...

真っ先に気づいたのは士郎だった
「誰だ...」
いつもと変わらぬ静かな口調で呼び掛ける
「あなたはこの世界の人間ですらない...ましては、私とも違う...あなたは何者なのだ...」
静かに『気配』が答える
士郎が『彼』を捉える
「(やれ)」
そう士郎が念じると『彼』の背後にあった水溜まりから鳳凰型のミラーモンスター...ガルドサンダーが出現し、『彼』に一太刀を食らわせんとする...
『彼』はいつの間にか、士郎の前に立っていた
「残念だ、あなたなら私の理想を叶えられると思ったのだが...」
『彼』は冷ややかな目をして言った
士郎の直感のもとたまたま通りかかった村人にある一枚のカードデッキを投げ、姿を変えさせた
神崎士郎の切り札にして傀儡である黄金のミラーライダー、仮面ライダーオーディン 降臨!
「残念だ...」
『彼』の腰には士郎の見たことのないベルトが巻かれていた
そして...
「変身...!」
『ザクロ!』
『ブラッドオレンジ!』
ロックオン!
カッテングブレードをおろす
『ブラッドザクロアームズ!狂い咲きサクリファイス!』
『ハッ!ブラッドオレンジアームズ!邪ノ道 オンステージ!』
血に濡れた救済者の名を冠する
アーマードライダーセイヴァー 降臨!
後に、数奇の運命に翻弄された2人が巡り合った瞬間だった...

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