鵺に乗って 夜街を遊泳する 迷惑なネオンの街も 虚しく佇む高層ビル群も 静かに押し黙った住宅街も 透明な引力に引っ張られた人々も 何度も繰り返す初恋の彼女も 何処でも目立つ彼奴も 画面に映る虚妄を作り出すあの子も 全部を超えて 翔ぶ翔ぶ翔ぶ 少しだけ肌寒い風に従って 月まで雲まで 幽霊じゃなくて幻だから