雨が煙ると 剥き出しの腕に 風は まだ冷たい ひんやりとした二の腕同士を 隙間無く繋げるのは 指を絡めるより余程敷居が低い 少しでも首が傾けば 異なる関係性に変わってしまう 緊張を孕んで 雨の日の四阿には 眞白の藤が揺れている