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どしゃぶりのバス停で 〜Episode of Yurika〜 5

朝の待ち合わせ。付き合うって、こういうことをいうのかぁ。
「ゆりー、おはよう。」
やっぱり慣れない。
木村に『ゆり』って呼ばれるようになりました。
恥ずかしいよ!でもなんか嬉しいって思います。馬鹿みたいだな私。
「おはよう!木村」
「あのさ、木村やめない?」
「木村は永遠の木村だよ。そこはゆずれない」
なんでかっていうと、木村の下の名前は『健太』で、お父さんの名前と同じ。
彼氏のことをお父さんの名前で呼ぶのはなんか違和感ありありだから、呼ばない。そのことはまだ木村には言ってないけど。
「おはよう優里香!」
美穂がちょっと私の肩を叩いて走って行ってしまった。
あれ…?
私まだ、美穂には木村のこと言ってないのに。てか昨日付き合い始めたのに。
顔色一つ変えずに美穂は走り去って行った。
まさか、気を使ってくれてる…?
後で聞いてみよう!
「ゆり、一時間目なんだっけ」
「すーがく」
「おえぇ…」

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