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森の廃ホテル

森の中の廃ホテル
ツタで隠された秘密のシェルター
そこが僕の巣
誰も干渉してこない場所

今にも崩れそうな天井
音程の狂ったピアノ
奇妙な安堵がここにある
こここそが僕のエリュシオン

汚れた世界にさよならしたのは
昨日のことだったろうか
あるいは何十年も前のことだったろうか
定かではないけど

今言えるのは
ただ
もうあの世界には
戻らなくてもいいということ
僕はやっと「自由」を
手に入れることが出来たということ

君はなんて言うだろうか
今の僕の姿を
堕ちたものだと嘲笑うだろうか
それでもいい
やっと僕は
真の「自由」を手にしたのだから

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