こわかっただろう 痛くて 苦しくて かなしくて きらきらと降る白い雪 生温い身体をふかく沈めて まださみしく思うよ できるなら会いたいって思うよ 年を重ねるごとに薄れていく傷は きみがつけてくれたものだ たった一度だけ地面を蹴る勇気 そんな足なら要らなかった さまよいながら歩けなかったきみは 本当に真面目だったんだ いつかきみを思い出すようになって いつかなんでもなくなってしまって きみに翼が生えていなかったことも ぼくは忘れてしまうのかもしれないね