ふわふわ。
浮かんでは消え、消えては生まれて。
まるで水の中にいるみたいだ。
声はぼやけて、意識は遠く彼方、またあの場所へ向かって視線も動く。
目線のその先、私は憧れている。
完璧で、何でも出来るクセに時々ドジって盛大に滑る君に。
意識の先、感じるのは甘く心がぎゅっと締め付けられるその気持ち。
伝えたい気持ちは浮かぶけど、言葉にならずに消えていく。
手を伸ばせば届く距離。
だけど、伝えるには充分遠い距離。
ボーダーライン、飛び越えて私は伝えたい。
『君が…』